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指定種別 | 県・有形文化財(彫刻) |
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指定年月日 | 昭和30(1955)年7月21日 |
製作年・時代 | 平安時代後期 |
員数 | 1躯 |
構造等 | ハルニレ材、一本造、像高72.3cm、輪光背直径44cm |
所在地 | 添田町大字中元寺 上中元寺薬師堂 |
備考 |
中元寺盆地の最深部、陣屋(じんや)地区(陣屋ダムの下流1km)にある上中元寺薬師堂内に鎮座しています。
口伝によると、比叡横川の高僧恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)(平安時代の天台宗の僧。「往生要集」の選者。)がこの地に訪れ、諸衆の病気平癒を祈念し、薬師如来と日光・月光両菩薩脇侍、十二神将を安置したとされています。
その後、戦国時代になり、寺領は奪われ、仏具や堂宇も破却され、この薬師如来のみが残りました。
如来様は、優しいふくよかな面立ちで、珍しい裳懸(もかけ)八角の台座の上にお座りになっています。