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ノロウイルスにご注意ください

ページID:0006435 更新日:2025年12月26日更新 印刷ページ表示

ノロウイルスによる食中毒は11月から2月の冬の期間に発生することが多く、大規模な食中毒になりやすいといわれています。

ノロウイルスによる食中毒予防のポイント

  1. 調理する人の健康管理
    ​普段から感染しないように食べ物や家族の健康状態に注意する。
    症状があるときは、食品を直接取り扱う作業をしない。
  2. 作業前などの手洗い
    洗うタイミングは、トイレに行ったあと、調理をする前、料理の盛り付けの前、次の調理作業に入る前
    汚れの残りやすい指先や指の間、爪の間、親指の周り、手首、手の甲を丁寧に洗う。
  3. 調理器具の消毒
    洗剤などで十分に洗浄し、熱湯で加熱する方法またはこれと同等の効果を有する方法で消毒する。

ノロウイルスの感染を広げないために

  1. 消毒方法
    感染者が使ったり、嘔吐物が付いたものは、他のものと分けて洗浄、消毒をする。
    食器などは食後すぐに塩素消毒液に十分浸し、消毒する。
    カーテン、衣類、ドアノブなども塩素消毒液などで消毒する(次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食性があるため、金属部分の消毒後は十分に薬剤を拭き取る)。
    洗濯するときは、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いし、十分すすぐ。
    85度で1分間以上の熱水洗濯や、塩素消毒液による消毒が有効。
    高温の乾燥機などを使用すると、殺菌効果は高まる。
  2. 嘔吐物などの処理
    感染者の嘔吐物やおむつなどは、次のような方法ですみやかに処理し、二次感染を防止する。ノロウイルスは、乾燥すると空中に漂い、口に入って感染することがある。
    使い捨てのマスクや手袋を着用する。
    ペーパータオルなどで静かに拭き取り、塩素消毒後、水拭きをする。
    拭き取った嘔吐物や手袋などはビニール袋に密閉して廃棄する。できればビニール袋の中で、1,000ppmの塩素消毒液に浸す。
    しぶきなどを吸い込まないようにする。
    終わったら丁寧に手を洗う。

塩素消毒の方法

次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めて「塩素消毒液」を作ります。
なお、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。

濃度によって効果が異なりますので、正しく測りましょう
 

食器、カーテンなどの
消毒やふき拭き取り
200ppmの濃度の塩素消毒液

嘔吐物などの廃棄
(袋の中で廃棄物を浸す)
1,000ppmの濃度の塩素消毒液
製品の濃度 液の量と水の量 液の量と水の量
12% 5ml 3L 25ml 3L
6% 10ml 3L 50ml 3L
1% 60ml 3L 300ml 3L

製品ごとに濃度が異なるので、表示をしっかり確認しましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは使用期限内のものを使用してください。
嘔吐物ななどの酸性のものに直接原液をかけると、有毒ガスが発生することがありますので、必ず「使用上の注意」をよく確認してから使用してください。
消毒液を保管しなければならない場合は、消毒液の入った容器は、誤って飲むことがないように、消毒液であることをはっきりと明記して保管しましょう。

ノロウイルスによる感染について

  1. 感染経路
    【食品からの感染】
    感染した人が調理などをして汚染された食品
    ウイルスの蓄積した、加熱不十分な二枚貝など
    【人からの感染】
    患者のふん便や嘔吐物からの二次感染
    家庭内での飛沫などによる感染
  2. 症状
    【潜伏期間】
    感染から発症まで24時間から48時間
    【主な症状】
    吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱が1日から2日続く。
    感染しても症状のない場合や、軽い風邪のような症状のこともある。
    乳幼児や高齢者は、嘔吐物を吸い込むことによる肺炎や窒息にも要注意。