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熱中症の予防と対処法のポイント

ページID:0005548 更新日:2025年6月16日更新 印刷ページ表示

 

熱中症とは

熱中症は、高温多湿な環境に長時間いることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなって、体内に熱がこもった状態のことです。めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、頭痛、吐き気、だるさなどの症状が現れ、重症になると意識がもうろうとします。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもありますが、予防法を知って実践することで、熱中症は防ぐことができます。
特に、春の訪れとともに気温が上昇していく時期や梅雨明けなど、急に気温が上がったり、蒸し暑くなったりする時期は、体が暑さになれていないため熱中症を発症するリスクが高まります。

体調の変化に気をつけるとともに、周囲の方や周辺の環境にも気を配り、予防法を知って実践することで、熱中症による健康被害を防ぎましょう。

熱中症予防のポイント

水分補給する

のどが渇かなくても、こまめに水分補給

のどの渇きを感じなくても、こまめに水分補給をしましょう。一般的に、1日の飲水量の目安は大人の場合1.2リットルです。
朝起きた時や寝る前、入浴の前後など、コップ1杯の水を飲むなど心がけましょう。
スポーツした後などたくさん汗をかいた時は、経口補水液やスポーツ飲料などが効果的です。

屋内での暑さ対策をする

  • 扇風機やエアコンを使って温度調整(室温28度以下、相対湿度60パーセント以下が目安)します。
  • すだれ、カーテンなどで、室温が上がりにくい環境を整えましょう。
  • シャワーや冷やしたタオルで体を冷却。特に、氷で首やわきの下などを冷やすのは効果的です。

外出時に備える

  • 外出時は水分をこまめにとり、日陰を利用してこまめに休憩しましょう。
  • 帽子や日傘で直射日光をさえぎることも大切です。
  • 通気性の良い、吸湿・速乾の衣服着用がおすすめです。
  • 急に暑くなる日や、暑い時間帯には、外出や屋外の作業を控えましょう。

熱中症にかかりやすい「熱中症弱者」

高齢者、乳幼児などは、熱中症にかかりやすい「熱中症弱者」です。
「熱中症弱者」は、自分で熱中症予防行動を取ることが難しい場合もあり、家族や周囲の人による見守りや声かけ等が大切です。

高齢者向けのポイント

高齢者は、体温調節機能や感覚機能が低下しているので、室内でも熱中症になることがあり、注意が必要です。
のどの渇きを感じにくくなっているので、こまめに水分補給をしましょう。

子ども向けのポイント

子どもは体温調節機能がまだ十分に発達していないので、気温によって洋服などで体温を調節しましょう。
晴れた日は、地面に近いほど気温が高くなるため、身長の低い子どもや、ベビーカー使用時は特に注意が必要です。
また、車内は非常に高温となります。車から離れる場合は一時的でも子どもだけを車に残さないようにしましょう。車内への置き去りは、短時間でも危険です。

熱中症になったら

次の順序で対応しましょう。​​

  1. 風通しの良い日陰や、冷房が効いた場所に移動する。
  2. 衣服をゆるめて、体を楽にする。
  3. 露出した肌に水をかけたり、うちわであおぐ、氷で首・わきの下などを冷やす。
  4. 水が飲める場合は水分補給をする。

※注釈1 意識がない、反応がおかしい時は救急車を呼びましょう。
※注釈2 携帯電話やスマートフォンからかける時は、現在地を伝えるようにします。

救急車を呼ぶか迷ったときは「#7119」へお電話を!