修験板笈(しゅげんいたおい)
2022年7月21日
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元亀3(1572)年に寄進された、現存する中で最古の板笈です。
藤の一木を折り曲げた枠の上半部に板を張り、背面には二羽の鷹と阿吽の獅子がそれぞれ金銅で打ち出された、非常に荘厳な笈です。
壇板の銘板に名の書かれた「座主舜有」は、座主が山内ではなく、英彦山南西の黒川(現:朝倉市黒川地区)に居を構えていた時代(1333~1587)最後の座主です。
※「笈(おい)」…修験者が仏具や衣類、食器など修行に必要なものを入れて背負う道具のこと。