添田町立小中学校基本設計について

2022年4月5日

 添田町立小中学校基本設計は、令和3年10月に地域住民代表、保護者、学校関係者で構成した「添田町立小中学校開校準備協議会」を設置し、「添田町立小中学校更新基本計画」に基づき、令和3年10月から令和4年2月にかけて協議検討を進めてきました。

 

 開校準備協議会には3つの専門部会(学校施設整備部会、教育課程部会、通学・学校運営支援部会)を設置し、学校施設整備部会において基本設計について協議検討しました。

 協議検討にあたっては、各学校にアンケート調査を実施し意見聴取を行い、日常の教育活動に即した専門的な意見と、開校準備協議会の意見を参考に、学校と地域の思いをすり合わせ、基本設計が完了しました。

 引き続き、基本設計をもとに実施設計(詳細な設計)を進めていきます。

 詳しくは、基本設計説明書(概要版).pdf(17MB)をご覧ください。

 基本設計の内容は、実施設計を進めるにあたり、変更となる可能性があります。

 

 

 

建築計画の基本方針

「添田町立小中学校更新基本計画」に掲げられた計画理念「子どもたちの生きる力を育み、地域の未来を拓く学校」を踏まえ、以下のとおり計画します。

 

〇これからの教育を支える「学習空間」 → "主体的・対話的な学び"への対応

(1)普通教室は黒板とあわせて、ICT教育設備を総合的に計画し、教材などの収納を充実することで、GIGAスクール構想に対応した教えやすく学びやすい環境とします。

(2)小学校普通教室は、多様な学習形態を可能とするため、教室内にオープンスペースを計画するとともに、教室と廊下との間仕切りを開放できる仕様とし、豊かな交流空間や主体的な学習展開に対応したオープン型教室を計画します。

   中学校普通教室は、隣接する特別学習室やラウンジを利用して、少人数学習やグループ学習が行える教室まわりの計画とします。

(3)図書への興味や関心を持たせ、3階の図書室へと促す図書スペースを1・2階に計画します。

(4)光庭に面し、発表会などに使用できる大階段やラウンジ、特別教室まわりに教科の展示ができるメディアスペースなど、学校の様々な場所に、児童・生徒の交流、教科への関心や主体的な学習を促す魅力的な空間を計画します。

 

〇児童生徒の健やかな成長を育む「生活環境」 → "豊かな心・健やかな体の育成"への対応

(1)徒歩やバス、自転車で通学する全ての子どもたちが一緒に登校する、校舎までのアプローチ空間を「ふれあいロード」と名付け、添田公園の桜並木から続く豊かな空間として計画します。

(2)低学年専用庭、屋外作業テラス、遊具を設置した芝生広場などを設け、屋外での多様な教育活動を可能とする計画とします。

(3)芝生広場は、遊具スペースが充実する安全で豊かな環境とします。 

 

〇統合のメリットを活かす「交流環境」 → "人間関係の多様化" "地域連携・協働の推進"への対応

(1)屋外大階段前には「おはよう広場」を設け、年代を超えた朝のあいさつ運動や小学校・中学校それぞれの学校行事、地域との活動など、様々な交流を促す計画とします。

(2)校舎3階を小中の共有エリアとして計画し、小中学生が一緒に活用できる図書室や交流も可能なメディアスペースを設け、交流環境の充実を図ります。

 

〇児童生徒と地域を守る「安全安心」な学校 → "誰もが利用しやすい施設" "地域の防災拠点"への対応

(1)敷地内の出入り口は児童生徒、車両それぞれに専用の出入り口を計画し、歩車分離を徹底した計画とします。

(2)近隣の添田公園駐車場からのアクセスに配慮し、敷地前面に歩道を整備することで前面道路を横断することなく、敷地内にアクセスできる計画とします。

(3)体育館棟の1階に地域ラウンジ、メモリアルホール、PTA室を設け、地域に開放しやすい位置とします。

   また、緊急の災害時に地域住民等が利用することも考慮し、空調設備を完備した地域の防災拠点として活用できるよう整備します。

 

〇周辺地域や自然との共生を目指す「環境に配慮」した学校 → "地域に愛される学校" "環境の時代にあった建物づくり"への対応

(1)自然環境と調和する計画として、可能な限り体育館の高さを抑え、岩石山の尾根の稜線に馴染む緩やかな曲線を描いた屋根形状を計画します。

   また、東西に広がる体育館の大壁面を柱で分節化することで、圧迫感を軽減する計画とします。

(2)児童生徒の活発な活動が、そのまま添田の街に向かって表出するような外観を形成したいと考え、児童生徒の学びを支えるメディアセンターを透明なガラス面で覆うことで、北側に広がる眺望を確保しつつ、緑豊かな自然環境を内部に取り込み、学びに集中できる環境づくりを計画します。

(3)添田産材の木を使い、木の香り漂う温かみが感じられる空間により、愛着が生まれる内装の木質化を計画します。

 

施設の概要

 ●計画地:福岡県田川郡添田町大字添田1605

 ●敷地面積:約24,000㎡

 ●構造:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造

 ●建物高さ:校舎棟:17.4m、体育館棟:23.1m

 ●建築面積:4,905.09㎡

 ●延床面積:139,16.64㎡

 ●規模:地上4階建て

 

開校時期について

 令和7年4月開校予定です。

 令和4年度に実施設計を完了し、令和5年度から令和6年度の2年間で校舎棟及び体育館棟を建設します。

 令和7年度に中学校グラウンド整備、令和8年度に小学校グラウンド整備を予定しています。

 

施設建設スケジュール(予定)

 

スケジュール前半

スケジュール後半

  ※社会情勢等により、施設建設スケジュールは変更となる場合があります。

 

 

 校舎鳥瞰図

基本設計説明書(概要版).pdf(17MB)

 

お問い合わせ

学校建設係
電話:0947-82-5963