英彦山の鬼スギ(ひこさんのおにすぎ)
2019年2月5日
指定種別 | 国・天然記念物 |
指定年月日 | 大正13(1924)年12月9日 |
製作年・時代 | 樹齢(推定)1,200年 |
員数 | ― |
構造等 | 樹高38m、胸高周囲12.4m |
所在地 | 添田町大字英彦山 |
備考 |
福岡県最大級の巨木で、林野庁発表の「森の巨人たち百選」にも選定されています。
樹齢は1,200年以上とされ、幹の周囲は約12.4m、高さは上部が落雷で欠損しているものの、約38mあります。
また、この鬼スギには次のような言い伝えがあります。
--------------------------------------------------
昔、鬼たちが住居を求めてヒコサンにやってきた。
権現様は大変に困り、「一夜のうちに家をつくることができたら許してやろう」とおっしゃった。
怠け者の鬼たちにはできるはずがない、と思っていたが、鬼たちは大変に精をだして家づくりにはげんだ。
そして、とうとう、夜明けをつげるニワトリの声が聞こえぬうちに、完成してしまいそうになった。
慌てた権現様は、竹の傘を両手に持ち、バタバタと鳥の羽ばたきをまね、鳴きまねをした。
それを聞いた鬼たちは、「夜明けがきてしまった」と残念そうに、材料をそのままにして逃げて行った。
その時残された材料が『材木石』となり、鬼の首領が逃げる途中で大地に指した杉の杖が『鬼杉』となったという。
--------------------------------------------------