仁王般若経〈上下〉(色紙金銀箔散)(にんのうはんにゃきょう)

2019年2月5日

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 指定種別  国・重要文化財(美術品)
 指定年月日  昭和2(1927)年6月9日
 製作年・時代  平安時代
 員数  2巻
 構造等 (上巻)天地24cm、全長747cm
(下巻)天地24.2cm、全長632.7cm
 所在地  添田田町大字英彦山
 備考  

 

 

寛永15(1638)年に、佐賀藩須古領主であった須古影庵(鍋島信昭)が病気平癒を感謝して奉納した装飾経です。
経の表面には、金銀の箔を細かく粉にして散らした優美な装飾紙を用い、経文は一行17文字という古写経の書式にならって書かれています。

その書体は、細く柔らかな楷書体です。
平安時代の装飾経の多くが法華経である中、唯一といってもよい仁王般若経の色紙経として貴重です。

 

 

※「仁王般若経」…法華経、金剛明経と共に護国三部経の一つとされる経です。

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