広報そえだ町長室(広報そえだ 令和5年8月号掲載)
いよいよBRT (バス高速輸送システム)の車輌が添田駅から日田駅の間を走ります。
平成29年7月九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線が6年ぶりに繋がります。
添田駅では鉄道車両から添田町のシャクナゲカラーのBRT車輌などへの乗り換えとなりますが、対面でバリアフリーはもとより、スムーズに乗り換えが出来ます。
また、皆さんの身近な場所へ停留所が出来ました。
出かける範囲が広がってきます。
秋の紅葉時期には、耶馬溪に勝るとも劣らない深倉園地を、久しぶりにBRT車輌に乗って新設された深倉停留所から深倉園地へ散策、ハイキングをしてはどうでしょうか。
身近な停留所、運行本数もこれまでの1.5倍、便利になります。
町民の皆さん、是非日常使いをしてみて下さい。
また、多くの観光客を呼び込む為に、沿線の活性化が必要です。
道の駅歓遊舎ひこさんの駐車場も増えました。
自然体験型ワンヘルス啓発施設「フォレストアドベンチャー・添田」も大人から子どもまで賑わっています。
道の駅周辺・クアハウス・こどもわくわくパーク・彦山川河川公園を含め一帯の活性化計画を皆さんと共に今考えています。
この3月、BRT開通を見越して深倉地区の皆さんと停留所近くに桜を植えました。
BRT乗車の皆さんが降りて楽しめるようにとのことからです。
この地は吉木の一本桜が有名でしたが災害で倒れてしまいました。
被災からの復興です。
この繋がった路線、これからも維持していかなければなりません。
かつて添田町、鉄道で日田彦山線と添田線がありました。
添田線は添田駅から伊原駅、大任駅、今任駅、上伊田駅、香春駅の路線です。
石炭の搬出路線でもありましたが、私が乗っていた頃は北九州への通勤、田川高校・田川農林高校の通学列車でもありました。
石炭車輌の後ろに客車を繋げていました。
国鉄時代、全国赤字路線日本一を北海道の美幸線と争っていました。
その縁?で、美幸線の美深駅のある北海道美深町と姉妹町を結ぶことになり、今日まで交流が続いています。
今年は、添田町の児童が美深町へホームステイに出かけました。
秋には美深町から交流団が添田町に来る予定です。
その添田線、乗客数の減少から廃止。
その後、交通手段は添田バスセンターから大任経由として西鉄バスが田川市の伊田を経て後藤寺のバスターミナルまで県道を走るものだけになりました。
JRの日田彦山線や西鉄バスの川崎経由後藤寺バスターミナル行きもありました。
しかし、大任経由の西鉄バスも数年後廃止され、鉄道跡地は道路が残されたのみです。
路線維持には、乗ることだとつくづく思いました。
乗ることは必要性との裏返し、便利さとの比較になります。
自家用車が便利だとかいろんな条件はあるかも知れませんが、移動手段には、まず日田彦山線BRTを基軸に生活を考えてみませんか。
みんなで日常使いをしていきましょう。
そして多くの人にBRTを利用して添田町に来てもらいましょう。
その為にはまだまだやらなければならない事もあります。
深倉地区の皆さんと停留所近くに桜を植えるなどのように、みんなで考えて「みんなでまちづくり」を行って沿線の活性化と生活に便利な添田町BRTにしていきたいと思います。