広報そえだ町長室(広報そえだ 令和3年2月号掲載)
早いものでもう2月です。2021年、歳の初めもコロナで始まり、緊急事態宣言が出されるなど、厳しい状況は続いています。
より一層の自粛が要請されましたが、まだまだ終息が見通せません。
ワクチンの接種が待たれますが、うがい・マスク・三密を避けるなどそれぞれが予防措置を取り、一致団結して乗り切らなければと思っているところです。
新しい方式での生活が必要です。
デジタル化も注目を浴びるようになってきました。
地方回帰、これまで以上に進むのではと思っています。
初詣など出かけなかった、出かけられなかったかと思います。
しかし、コロナ終息を願って英彦山上宮にお参りしてきましたと言う方もおり、その報告を受けました。
「悲しくなりました」「荒れ放題の上宮で、観光面でも英彦山が添田町のメインと言っているなら、この状況はどうしてなのか」厳しいご指摘を受けました。
上宮は、度重なる台風や近年の豪雨で拝殿および宝殿の屋根の破損が著しく、雨漏りが生じ、基礎や基壇の土砂が流出し、建物に傾きが見られ、倒壊の恐れがある状況です。
登山者の安全にも影響しています。
「国史跡」に申請し指定されたこともあり、英彦山神宮は所有社殿等の整備に取りかかったところです。
これから続くこの保存修理工事費は多額の費用を要します。
国・県、町の補助金はありますが、所有者である英彦山神宮もそれなりの負担が生じます。
神宮は広く一般の方々に対して寄付のお願いをしていますが、神宮のほかの施設等の懸案事項も多く苦慮しています。
皆さんも、是非、このような状況をご推察頂きご協力いただければと思っています。
しゃくなげ荘の休館についても、匿名でお手紙を頂きました。
「よく利用させてもらっていたが、何とかならないのか」との指摘です。
丁寧な説明、情報発信が不足していたことをお詫びいたします。
ここで再度説明させて頂きます。
当初の見通しはどうだったのかと厳しい指摘も受けています。
これまで町内にバスを巡回し集客に努めましたが、焼け石に水的な状況でした。
長引く経営不振、直近での損失は年間約4千6百万円、5年間で約2億円の損失が計上されました。
それに加え、続けて行くには施設の老朽化などに対応しなければなりません。
見積もりでは施設や設備の改修で約3億円となります。
このように多くの皆さんの税金をつぎ込んでも、回復の見通しが立ちません。
老朽化も拍車がかかり、利用者の皆さんも敬遠する日々が続きました。
民間の宿泊などの運営に詳しい事業者に委託して運営を行っていましたが、とうとう運営はできないと言うことで、令和2年4月1日より休館となりました。
ひこさんホテル和については、コロナ禍にあり厳しい状況で、何とか頑張って頂いていますが、安閑とはしていられません。
しゃくなげ荘は、何とかしなければと新たな運営方策として、ロケーションを生かしたグランピングなども検討しています。
現在アウトドア関連企業、大手旅行会社、ホテル業者と協議を進めている所です。
将来の住民の皆さんのニーズなども勘案し、今回は将来見通しもしっかり立て、進めていきたいと思っています。
どうかご理解頂きご支援よろしくお願いします。