広報そえだ町長室(広報そえだ 令和2年10月号掲載)

2020年10月9日

10月神無月。英彦山の神様も出雲大社に出向いているのでしょうか。
添田町(行政)の会計年度も4月から始まって半年が経過しました。

 


今年度、コロナ禍の中、予防・自粛等で行事やイベントは中止を余儀なくされました。
日常生活も一変され新しい生活様式に変化してきています。
これまでの課題を整理しながら、取り組んで来ましたが、このことで少し、テンポが遅くなった感がありますが、一歩一歩進んでいく予定です。

 

 

突然の災害対応も、まちづくりに大きな影を落としました。
その大きなものの一つにJR日田彦山線の復旧がありました。
その中で、少しずつ課題に対応したまちづくりを進めています。

 

 

教育では、田川市郡の他町村同様、学校の統合が進んでいます。
教育環境の整備では電子黒板や実物投影機など整備するGIGAスクール構想の加速化、児童・生徒一人ひとりにあった一斉授業を行いながら個別指導への対応のため、一人一台タブレット端末の整備を行うこととしました。

 

 

まちづくりにおいては、JR日田彦山線沿線地域の駅舎や周辺の整備を行い地域振興を加速します。
添田駅周辺をはじめ、歓遊舎ひこさん駅・豊前桝田駅・彦山駅を地域の拠点や若者・子ども家族連れの観光拠点として再整備し、地域住民の皆さまをはじめ多くの人に添田町・英彦山を再認識してもらいます。

 

 

買い物や病院等で町へ出かけるための基幹交通と結ぶ小型電気自動車「グリーンスローモビリティ」の実証実験を英彦山、深倉集落で11月に行う予定です。
観光利用や「100m歩くのが大変なんだ」という声を聞きます。
基幹交通となるBRTバス停への接続など実証結果を見極め、町部などの路地を基幹交通へと結ぶ走行に拡大できればと考えています。

 

 

防災無線が聞き取りにくいとの声を多く聞きます。
マイクの方向など改善をしてきましたが、大雨など室内にいては聞きづらいという声もまだあります。
戸別受信機を町内全世帯に整備することにしました。
視覚障がい者用には文字が表示できる機種も用意し、普段は一般ラジオも聞けます。
また、テレビでの情報も災害協定を結んでいるKBC九州朝日放送と協議し、テレビのdボタンを押し、郵便番号を入力すれば添田町の情報が流れるシステムを来年度導入に向け検討しています。複数の情報発信で住民の命を守る安全・安心の対応をしていきます。

 


コロナ禍における、住民の皆さまへの対応です。
生活支援と消費喚起のため地域限定の生活支援商品券1万円分を全町民に配布します。
新型コロナウイルス感染症に対応していただいている福祉・医療従事者と職員に対して、町内事業所従事者はもとより添田町在住で町外事業所に従事している方に対しても勤務時間により5千円から1万円を支給することとしました。

 

 

感染拡大防止ガイドラインに沿って新しい生活様式に対応した環境整備のための店舗等の改修、備品購入等に対し、上限30万円を支援します。
地域コミュニティの核となる行政区、町内で活動する各種団体に対し、今回は新型コロナウイルス感染症予防等に取り組む事業を皆さんで知恵を絞って頂きその事業に30万円から10万円を上限に助成します。
今後も、地域の皆さんが考え実行する協働のまちづくりに対する事業に支援を拡大するよう検討しています。

 

 

まだまだ、課題はありますが、これまでの取り組み今回の取り組みで、安全で安心して暮らせる添田町に一歩ずつ近づいています。
これからも、多くの花を咲かせるため頑張っていきます。どうかよろしくお願いします。