広報そえだ町長室(広報そえだ 令和元年8月号掲載)

2019年8月8日

8月21日で、3期目の1年が過ぎます。
6月号では保育料の無償化されない0歳児から2歳児までの問題のご指摘にお答えしました。
10月からの無償化について、その後、真剣に財源等含め検討を続けました。
現段階では2分の1補助できないか最後の調整をしています。
それに加え、小学生等への日用品への支援も行うよう来年度に向け検討しています。

 

 

町政の運営を任せられ少子高齢化に直面し、厳しい財政状況下で、消滅自治体とされていました。
当時の町政課題の一つに、住んでいる人の住環境の整備、町営住宅の建て替え問題がありました。
老朽化した住宅問題や若者の住む住宅の問題でした。

 

 

さらに重要な課題は町の財政状況でした。
町債等これまでの公共施設建設における借金の返済をはじめ財政運営・健全化です。財政健全化には今も、苦戦していますが、今年財政診断を行った国の財務支局の診断結果では「債務償還能力及び資金繰り状況に関して、問題は生じていない」です。

 

 

町民の皆さんにとっては、財政健全化といっても「我々には関係なく、何の恩恵もない」と言う方もいます。
北海道夕張市、平成19年に財政破綻で財政再建団体に指定され、事実上、国の管理下に置かれました。
「全国最低の行政サービス」と「全国最高の市民負担」と言われ、市民税が引き上げられ、軽自動車税は1.5倍に水道料金等も大幅に引き上げられています。
破綻から十数年、人口は3割減少という状況です。

 

 

町政を預かり、9年間このような状況に陥ることのないよう、着実に運営をしてきました。
しかし、油断は禁物。
まだまだ、この先10年は責任を持って見守らなければならないと思っています。
しっかり頑張ります。

 

 

町営住宅問題には、将来戸数等十分勘案しながら、長寿命化計画の中、順次建設することを決断しました。
町営住宅とは思えないデザインの幸地町団地の建設。
そして今、全町民対象のふれあい福祉コミュニティを併設した朝日ヶ丘団地の建設が進んでいます。
小学校統合と中学校の環境整備についても、時間を要しましたが、今回決定した方針、5校を1校に統合などを各地域の皆さんに説明し、進めていきます。
100年後を見越した木造の添田町立小学校にしたいと考えています。

 

 

英彦山花工房も英彦山を文化と歴史、登山の山としてだけでなく、家族で1日ゆっくり楽しめる施設として整備したいと奔走しているところです。
オートキャンプ場などを塵芥処理場の跡地にと考えています。
これは、まだ数年先の話になります。

 

 

日常生活、衣食住の支援も病院通院や食料品等の買い物の対応をしなければなりません。
地域での助け合い共助ができないか検討しています。
町で自家用車を用意し、地域で運用管理するなど「小さな拠点」をつくっていこうというものです。
高齢者の日常生活に支障をきたさないよう、町でできることを行っています。
75歳以上の自家用車を持っていない方にタクシー券の配布を決めたのもそうです。
子育て支援も、他町村に先がけ出産奨励金や中学生までの医療費無料化を行ってきました。

 

 

今後10年間は財政健全化と並行しながら、高齢化・少子化に対応するため、今あるものを伸ばし、将来ある子や孫のためのまちづくりを行わなければ、本当に添田町の元気は無くなってしまいます。
スピードを求められますが、しっかりこの手で頑張っていきたいと思います。
皆さんの引き続き、力強いご支援が必要です。
今後とも町政に対します叱咤激励をよろしくお願いします。

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